トラブル


脳波電極を設置して計測すると高周波の雑音が入るとき
計測用ワークステーションが Could not contact data server となったとき
Kaptah failedと表示されるとき
椅子が上がらなくなったとき
DICOM databaseがDICOMを認識しないとき
DICOM serverがとまったとき
HPI error rename: No space left on deviceと表示されたとき
HPI error rename: strip_hpi_meas terminated with1と表示されたとき


脳波電極を設置して計測すると高周波の雑音が入るとき

折角tuningしても脳波電極を設置していざ計測しようとすると、下図のような高周波の雑音が入ることがあります。

この場合、一旦計測を中止し、被験者がシールドルームに入ったままtuningを行います。 まずacquisitionのHighpassを10Hzに設定します。

次にSquiddlerを立ち上げて、acquisitionのGOを押します。

雑音が多いChannnelのOffsetを2〜3加減します。それでだめならGateを2〜3加減します。それでだめならheat sensorをかけます。 多くはこれで解決しますが、だめだと・・・被験者が待てるようであればTunerを立ち上げてtuningしなおします。 ただし、一旦うまくtuningできても被験者の頭部を上げ下げしていると、 またどこかのchannelに高周波の雑音がのることがあります。 最後にacquisitionのHighpassを0.1Hzに戻します。


計測用ワークステーションが Could not contact data server となったとき

下図のようなエラーメッセージが出たときは、まずKaptah1-4のランプが緑であることを確認します。 次にrestart acquisitionを実行します。

NeuromagのメニューからMaintenanceを開きます。

次にRestartAcqProgramsをダブルクリックします。

Restart Acquisitionが開きます。 そこでyとtypeすると、プログラムが実行されます。

プログラムが実行されるとEnter keyを押し、プログラムを終了します。 tuningした情報は失われます。 tuningしたとき保存したデータがあれば、TunerまたはSquiddlerから読みます。 なければtuningしなおします。


波形がきれいであれば終了です。しかし時に磁気雑音が強い場合があります。

主な原因としていくつかのチャンネルが異常なI-Φ curveを呈していることがあげられます。 SquiddlerやTunerで問題のチャンネルを見つけ、tuningして(多くはheat sensorのみでOK)波形がきれいになれば終了ですが、 きれいにならない場合、heat all sensorを行います。 それでもだめな場合、諦めて全チャンネルのtuningを行います。


Kaptah failedと表示されるとき

計測中、突然画面が以下のようになり、

以下のmessageが出たとします。

Kaptahのランプが正常であることを確認し、異常なければ、RestartAcqProgramsを起動します。

yボタンを押します。

各channelのtuning情報は失われますので、squidlerからデータを読み直して終了します。


椅子が上がらなくなったとき

椅子を水圧で上げる、水が少なくなっているかもしれません。下図は椅子をひっくり返したところです。 overflow、empty/refillの自由端のゴムホース2つがあります。 本来はempty/refillから水を入れますが、栓がしてあって固いのでoverflow側から水を入れます。 ここから水を入れると水槽に陽圧がかかり、入れた水でホース内にある水20mLが逆流します。 物理的にタンクの半分程度しか水は入りませんが、これで十分です。
結局、シリンダー部分が破損してて水漏れしていたので、シリンダー部分を交換しました。




DICOM databaseがDICOMを認識しないとき

以下のような表示が出たとします。

terminalを開いて、superuserになり、/neuro/bin/dicom/rebuild_dicom と入力し、yとします。

このとき、DICOM databaseにあるDICOM fileぶんだけfileを修復するので、不要なfileは削除しておいたほうが処理は早く済みます。

terminalを終了すれば認識されなかったDICOM fileがDICOM databaseに認識されてます。



DICOM serverがとまったとき

terminalを開いて、superuserになり、
/sbin/init.d/neuromag stop
としてDICOM serverを止め、
/sbin/init.d/neuromag start
としてDICOM serverをstartするそうです。




HPI error rename: No space left on deviceと表示されたとき

measure HPIをしたとき、

と表示されたときは以下のようにします。 terminalを開き、

とします。



strip_hpi_meas terminated with1と表示されたとき

measure HPI計測後に、

と表示されたときは以下のようにします。 terminalを開き、bdfで開きスペースを確認します

sinuhe: /optが100%となっています。たぶんhpi_failuresだろうと見当をつけ、
cd /neuro/dacq/hpi_failures
rm *
とします。

sinuhe: /opt に空きスペースができました。