なぜScilabか
Scilabはフランス国立コンピュータ科学・制御研究所 (Institute Natioal de Recherche en Informatique et en Automatique: INRIA) で製作されたMatlabもどきの行列演算ソフトです。今のところフリーウェアとして無料で
download
できます。
周波数フィルターをかけるのに必要なsignal processing toolbox、
統計検定を行うのに必要なstatistics toolbox、
逆問題を解いて信号源推定を行うときに便利なoptimization toolbox
なども無料でついています。
残念ながら日本語の解説書はほとんどありません。 Scilabの詳細については広島大学の大野修一先生の
SCILAB日本語ページ
を参照ください。英語になりますが、Jesus Olivan Palacios氏が神経生理用にScilabの使い方を解説したホームページ
An introduction to the treatment of neurophysiological signals using Scilab
が比較的充実していると思います。
尚、このホームページの記載は、主にScilab 3.0で動作確認されたものです。 最新versionは3.1.1ですが、こちらでの動作は未確認です。
Matlabがアカデミック版以外は非常に高価であるのに対し、このScilabは無料で入手できることから、 Scilabは脳磁図波形の解析を行う上で有力なツールになるのではないかと期待して、Fiff2sciを作成しました。 Fiff2sciはニューロマグ社のファイルFIFF fileをScilabのbinary dataのDAT fileに変換するソフトです。 Microsoft Windows XPのみで動作確認しています。ただし
ソフトを使用して生じたいかなる結果に対しても当方は責任を負いません。 自己責任で使用してください。
と書いたのですが、実はScilabはMATLABのbinary format、
MAT fileを直接読める
ことがわかりました。 変数の数はFiff2MatFileで変換したほうが多いので、こちらを使われることをお勧めします。
但し、多次元配列はdoubleしか読めないようです。
Fiff2MatFile,Fiff2Sciの入手
自己責任で使用してください。
尚、MatlabのM-fileをScilabのプログラム、SCIファイルに変換する
mfile2sci('TargetFile','OutputFolder');
というありがたい機能があるようですが、グラフィック関係に関してはほぼ全滅のような気がします。
ところどころに勘違いや計算間違いがあると思います。 ホームページの内容は参考程度にとどめてください。