内容

MRIcronNIfTIファイル作成... 1

BrainVISAの準備... 1

BrainVISAのデータベースにNIfTIファイルを登録... 1

BrainVISAで脳の切り出し・メッシュ化... 1

メッシュ・画像・脳磁図ファイルの選択... 1

BrainStormに登録... 1

脳磁図データの読み込みと座標合わせ... 1

波形の信号処理... 1

電流源推定... 1

 

MRIcronNIfTIファイル作成

MRIcrondcm2niiを使ってDICOMファイルをNIfTIファイルに変換します。

MRIcronWindows版、Mac版、Linux版があります。

ここではLinux版について説明します。

Ubuntu 12.04を使います。

<dcm2niiのあるフォルダ>/dcm2nii <DICOMファイルのあるフォルダ>

NIfTIファイルに変換されます。

端末はCtrl+Alt+Tで開きます。

DICOMファイルのあるフォルダに3つのファイルが作成されます。nii.gzは圧縮NIfTIファイルを示す拡張子です。

coとかoがついてないnii.gzファイルを使うことにします。

図は別途導入したFile Browser Marlinで表したものです。

 

BrainVISAの準備

2回目からはこの過程は省略してください。

端末を開き

/opt/brainvisa/BrainVISABrainVISAを起動します。

Open preferencesをクリックします。

BrainVISAuserLevelExpertにします。

BrainVISA用のデータベースを作成します。Databasesをクリックし、Addでデータベース用のフォルダを指定し、チェックを入れます。よければOkを押します。

BrainVISAをいったん終了します。

Yesを押します。

BrainVISAのデータベースにNIfTIファイルを登録

BrainVISAを再起動し、チェックを先ほど作成したデータベースフォルダのみにし、Updateをクリックします。

をクリックしてウインドウを閉じます。

Data Managementをクリックし、importT1 MRIImport T1 MRIをダブルクリックします。

Import T1 MRIウインドウが開きます。

をクリックして、先ほど作成したNIfTIファイルを選択し、Runを押します。

BrainVISAのデータベースにNIfTIファイルが登録されました。

Import T1 MRIウインドウは閉じます。

 

BrainVISAで脳の切り出し・メッシュ化

MorphologistMorphologist 2015をダブルクリックします。

Talairach Transformationにチェックを入れます。Cortical Folds・・・のチェックは不要です。

をクリックし、登録したRaw T1 MRIを選択し、Okを押します。

を押すとAnatomistが起動します。で断面を選択します。

カーソルを前交連に合わせ、を押します。

もしカーソル位置が画像末端になる場合はVMware3Dグラフィックスの3DグラフィックアクセラレーションがOFFになっていることを確認してください。

前交連の座標が取得されます。

同様に後交連、大脳半球間裂、左大脳半球の座標を取得します。

Run in parallelをクリックします。

OKを押します。

(並列)処理が進行します。

処理が終わりました。このウインドウを閉じます。

Cortical Folds Gr…をクリックし、white_mesh:pial_meshをクリックし、メッシュが表示されたら成功です。

これでBrainVISAでの処理は終了です。

 

メッシュ・画像・脳磁図ファイルの選択

とりあえず以下の6つのファイルをコピーしてみます。

頭皮メッシュファイル、〇〇_head.gii

左右半球皮質のメッシュファイル、〇〇_Lhemi.giiRhemi.gii

左右皮髄境界のメッシュファイル、〇〇_Lwhite.giiRwhite.gii

MRIの三次元配列データ、nobias_〇〇.ni.gz

〇〇inflated.giiは必要ありません。

〇〇hemi.giiは皮質に電流源を置く場合、〇〇white.giiは皮髄境界に電流源を置く場合です。どちらか一方があればOKです。

giiファイルの場所は以下の通り。

nii.gzファイルの場所は以下の通りです。

Windows側の適当に1つのフォルダに入れておきます。

〇〇.nii.gzファイルはMRIcroで開くようにしているのでアイコンがになっています。

脳磁図データもついでに入れておきます。右正中神経電気刺激の体性感覚誘発脳磁場の加算波形です。

 

BrainStormに登録

BrainStormWindowsで起動したものとしますが、基本MatlabベースなのでLinuxMacでもほぼ同じ操作になるはずです。。

FileNew Subjectを選択します。

Subject name:akira3としSaveを押します。

akira3を右クリックしImport MRIを選択し、NIfTI化したMRIの元ファイル、nobias_〇〇.nii.gzを選びます。

はい(Y)を選択します。

鼻根点、左右耳珠、前交連、後交連、半球間裂を指定し、Saveを押します。

MRIが登録されました。

akira3を右クリックしてImport surfacesをクリックします。

giiファイルを全部選択します。

いいえ(N)を押します。

メッシュファイルが登録されました。

このままでは重いのでメッシュ頂点の数を約15,000個、左右半球で7,500個にします。

左右半球のメッシュを選んで右クリックします。

7500個にします。

7500個に変更後、了解を押します。

了解を押します。

頂点数が約7500個になったメッシュが作成されました。

左右のhemiを選択し、右クリック後、Merge surfacesを選択します。

cortexが作成されました。

左右のwhiteを選択し、右クリック後、Merge surfaceをクリックします。

whiteが作成されました。cortexwhiteを皮質として登録できます。登録した方が緑色で表示されます。

登録した方に電流源をおいて電流源推定をすることになります。

cortexを皮質として登録する場合はcortexを右クリックし、緑のSet as default cortexとします。

cortexが菱っとして登録されました。

whiteを皮質として登録しなおします。

cortexを右クリックし、MRI registrationcheck MRI/surface registrationを選びます。

ちゃんと皮質を抽出できているようです。

whiteでやった場合です。

cortexを右クリックし、Displayを左クリックします。

Sulciをクリックし、Smooth:100%にします。

ちゃんと膨らみました。

皮髄境界whiteを表示してみました。Sulciを押し、Smooth:100%にしてみます。

こちらでもちゃんと膨らんでいます。

 

脳磁図データの読み込みと座標合わせ

を選択し、akira3を右クリックしImport MEG/EEGを選択します。

ファイルタイプを*.fifにしてファイルを開きます。

DC offsetにチェックを入れてもいいですが、そのままImportすることにします。

はい(Y)をクリックします。

脳磁図ファイルが登録され、頭皮メッシュとPolhemusで登録したHPIの点が表示されます。

この時点でHPIの頭座標とMRIの座標合わせは行われていません。

Neuromag channelsを右クリックしMRI registrationEdit…を選択します。

Dewarを非表示にし、HPI点を平行移動させ、HPI点を回転移動させます。よければOKを押します。

X軸が前後方向、Y軸が水平方向になっています。

はい(Y)をクリックします。

波形の信号処理

波形をドラッグし、を選択し、をクリックします。

をクリックし、Pre-processBand-pass filterを選択します。

2-100Hzにしてをクリックします。

ウインドウを閉じます。

Files to be process:のファイルを右クリックしてClear listとし、周波数フィルタ処理済みのデータをドラッグし、RUNを押します。

Pre-processRemove DC offsetを選択します。

Runをクリックします。

base line補正のデータができました。

電流源推定

Neuromag channelsを右クリックし、Compute head modelを選択します。

皮髄境界whiteを皮質に登録しているので、皮髄境界に電流源がおかれます。OKを押します。

Overlapping spheresが計算されます。

フィルタ処理+ベースライン補正後のデータを右クリックし、Noise covarianceCompute from recordingsを選択します。

OKを押します。

フィルタ処理・ベースライン補正データを右クリックしCompute sourcesを選択します。

OKを押します。

計算されたMN:MEG ALLを右クリックし、Cortical activationsDisplay on cortexを選択します。

Smooth50%にし、23.0msの脳活動を表示させています。

皮質表面cortexに電流源を置いた場合です。微妙に電流分布が異なっています。