双極子推定結果2

平成16年12月27日のphantom testの結果です。 200nA、50回加算を行い、潜時50msecで全チャンネルを用いて 等価電流双極子を2つと仮定して電流源推定を行っております。 phantomが均質導体球ではないのですが、球モデルとして電流双極子を推定しています。球の中心座標は(0,0,0)です。 ポルヘムスの推定結果は以下のとおりです。

Measure HPIの中心座標は

となっています。

まずplotterを立ち上げ、1つめのphantomのFIFFファイルを読み込んだ後、2つめのphantomのFIFFファイルを
Overlay old data from view port
を選択して読み込みます。

次にメニューバーからProcess->Set operationsを選択し、EvaluationのExpressionに
#1 #2 +
と入力し、Allow pos.mismatchにcheckをいれ、 Evaluate ボタンを押すと2つのFIFFファイルを合成した{3}ができます。

下図のような波形が得られます。

Saveボタンを押してFIFFファイルとして保存します。

この合成したFIFFファイルで電流源推定を行いました。

Source Modellingを立ち上げ、合成したFIFFファイルを読み込み、中心座標は(0,0,0)とします。 次にSource ModellingのメニューバーからFile->Enter Commandsを選んで
pick 50
とします。またメニューバーからProcess->Projection->File->Openを選び、 originalのFIFF fileのSSP情報を呼び出します。

Source ModellingのメニューバーからDipole estimation...を選びDipole fittingを開きます。 Dipの1、2をクリックし、Fはクリックしないままとします。x,y,zには予めphantomの真の値を入れます。 またTime(amp)とTime(pos)は49〜51msec、step 1.6msとします。

で肝心の結果です。

球の中心からの距離でまとめました。

45mmの方が35mmよりも誤差が大きい? 理由はよくわかりません。 今度は真の値を入れず、前回の推定結果をそのままなど適当な値とし、 全チャンネル、Gradiometerのみ、Magnetometerのみにわけて双極子2つで電流源推定を行いました。 で結果です。

中心からの距離でまとめました。

球の中心から45mm以内に電流源が2つある場合、推定誤差は1cm以上という結論になりました。
球の中心から35mmよりも45mmのほうが誤差が大きい理由はわかりません。