双極子シミュレーション
Source Modellingには任意の双極子がどのような磁場を作るかのsimulationができます。
simulationする脳磁計と同じ脳磁計で記録した適当なFIFFファイルを開き、
次にメニューバーからEstimates->Simulateを選択します。
Dipole simulation windowが開きます。
ここではDipを1つのみとし、 (70,0,40)mmのところに最大(0*10,0*10,1*10)nAの双極子があるとしています。
波形は100-100msecから立ち上がり、100msecにpeakがあり、100+100msecで収束する曲線です。
Show dipole waveformsのボタンを押し、Simulateボタンを押すと、Source waveformsに波形が表示されます。
ただし、ここで表示される波形にはQx,Qy,Qzの情報は反映しません。simulationの式だけが反映します。
Simulate responsesをクリックすると、上記の双極子が脳磁計でどのように記録されるかsimulateしてくれます。
なお、gradiometerの雑音を5fT/cm、magnetometerの雑音を5fTとしています。
simulateされた波形はメニューバーのView->Full viewでみることができます。
もとになるFIFFファイルは204個のplanar type gradiometerのみを用いていて、1チャンネル雑音が大きく外してあります。
ここで球の中心座標を(0,0,40)mm、双極子の位置を(70,0,40)mmとし、
電流の大きさを(0,0,10)nAから(10,0,0)nAに30度ずつ回転させたときの等磁界線図をsimulateしてみました。
等磁界線図の条件は
です。波形のpeak時100msecの等磁界線図を計算させました。
で、結果です。角度は法線方向と双極子の向きのなす角度です。
双極子が法線方向(球の半径方向)になると、磁場が検出できないことがわかります。
rotating dipoleには対応していません。そこで(70,0,40)に2つの双極子をおき、
Dip 1 (Qx,Qy,Qz)=(1,0,0) Q=10*sin(t*pi/120)
Dip 2 (Qx,Qy,Qz)=(0,0,1) Q=10*cos(t*pi/120)
としました。
要するに2つ合わせて周期240msecのrotating dipoleとしています。
0〜240msecで10msec毎等磁界線図を計算させたものを動画化(GIF 131kB)しました。