境界要素法モデル作成

MCEの現在のversionは1.3です。 磁場の計算に球モデルを使っていて、境界要素法法(boundary eleemnt method :BEM)モデルは使っていません。 HelsinkiではBEMモデル対応のversion 1.4を使えるそうですが、日本ではreleaseされていません。 MCE version 1.4用のBEMモデルを作るために、Source Modellingを使うのだと思いますが、 球モデルしか使えない、version 1.3では本来不要のプロセスです。 MCE version 1.3を使う過程でSource Modellingが何をしているかというと、 SegLabで作成したテキストファイル、meshファイルをわざわざFIFFファイルにしているだけです。

Source Modellingを立ち上げます。

なにかの脳磁図データを開かないとBEMモデルの準備ができないのでFIFFファイルを読みます。

メニューバーからEstimates->Conductor modelを選択します。

Conductor modelをsphereからBEMとし、Prepare a new BEMボタンを押します。

Meshに先ほど作成したメッシュファイル名を選択します。またMRI座標で保存した場合には、 頭座標とMRI座標の間の変換行列情報がある、.../sets/...fifを選択する必要があります。 頭(head)座標で保存した場合には不要です。 作成されるBEMモデルに名前をつけPrepareボタンを押せばBEMモデルが作成されます。
BEMモデルの作成には相当時間がかかります。コメントのところが、 と変化しますが、LU...のとき、/neuro/databases/bem/xxx-bem.fifが作成され、このファイルさえあれば以後の処理は中断して構いません。 このxxx-bem.fifは先ほど作成したテキストファイルxxx.meshをFIFF file化したものです。 Compute inverse...以降で作成されるFIFFファイルは/neuro/databases/bem/xxx-bem_sol.fifですが、 メッシュ点数×メッシュ点数からなるpotential solution matrixが含まれています。 何のことやらよくわかりませんが、BEMモデルによる等価電流双極子推定に必要なもののようです。 /neuro/databases/bem/xxx-bem.fifが作成後、Source Modellingを終了します。