座標あわせ
Brain Voyagerで頭皮メッシュまでできたら、次は座標合わせです。
BESAのメニューバーからFile->Head Surface Points and Sensors->Save for BrainVoyager...を選択します。
これでPolhemusで登録した3つの基準点、4つのHPIの点、(脳波電極の位置)、頭皮上の点、xxx.sfhファイルの形でが保存されます。
次にBrain Voyager側で、meshを表示させた状態で、メニューバーからEEG/MEG->Load surface points...を選択して、
先ほど保存したxxx.sfhファイルを読み込みます。
基準点と思う点をメッシュ上で右クリックし、Set fiducialsを選択します。
Fiducialsウィンドウが開きます。右クリックした座標はSelected vertexのX,Y,Zで表示されています。この座標はBrain Voyager上の座標です。
Setを選択すると、その座標が目的とする基準点座標になります。このようにして鼻根点、左耳前部、右耳前部の3つの基準点の座標を決定します。
最後にメニューバーからEEG/MEG->Fit fiducials...を選択すると、頭座標とBrain Voyager座標間の変換行列が作成され、
HPIで登録した点がBrain Voyager側で変換行列に沿って表示されます。
このFiducialsウィンドウ、変換行列を作成するのに、いちいちウィンドウを閉じて、Fit fiducialsとしなければならないのでやや面倒です。
また折角作成した座標間変換行列は保存する機能がないようです。
最初にmeshを表示させた後、絶対にmeshの位置を動かさずに変換行列を作成し、
どこかにFiducialsウィンドウの内容をメモするしか再現性は確保できないようです。
Brain Voyager上での座標合わせは、NeuromagのMrilabの座標あわせと思想が異なるため、コツをつかむまで時間がかかりそうです。
Brain Voyagerには基準点で座標を合わせる以外に、頭皮上の点を頭皮メッシュに自動的に合わせる方法があります。
が、頭皮メッシュを越えた頭皮上の点が多数ある場合には、なかなかうまく認識してくれないようです。